コラム

コラムの記事一覧

最新記事

コラム

調達仕様書のレビューで、アルゴリズム名だけが並び、肝心の鍵長がどこにも書かれていない文書に出会ったことがあります。その場では通っても、後日AESの解釈がベンダーごとに割れ、評価軸のすり合わせがもつれた経験から、暗号は名前だけで選ぶものではないと痛感しました。

コラム

机の上にO U O S V A V Vだけが刻まれた紙を置いて意味を考えてみると、未解読暗号の難しさは一瞬で伝わります。手がかりが少なすぎると、解読はひらめきの勝負ではなく、検証そのものが立ち上がらない。

コラム

暗号の本は、歴史から入るか、仕組みを先に押さえるか、実装に触れるか、理論を掘るか、耐量子まで見据えるかで最適な一冊が変わります。本稿はおすすめ10冊を読者タイプ別に整理し、「最初の1冊」と「次に読むべき一歩」を具体的な学習順序とともに提示します。

コラム

紙と鉛筆で短い暗号文の文字を数え、まずはEやTらしい文字に印を付けていくと、暗号を「読む」感覚がふっと立ち上がります。ただ、その楽しさの先には、鍵を知って元に戻す復号(decryption)と、鍵に触れずに平文や鍵を引き出そうとする暗号解読(cryptanalysis)は別物だ、

コラム

イミテーション・ゲームで繰り返し話題になる“お決まりの挨拶”を思い出すと、既知平文攻撃の勘どころがすっと入ります。たとえば読者自身がシーザー暗号の1文字だけ「この平文がこの暗号文に化けた」と知れば、1分もかからず全体のずらし幅に手が届くはずです。

コラム

謎解きイベントの帰り道、ふと見つけたSGVsbG8gV29ybGQ=という文字列をスマホで試したら、数分で「これはBase64らしい」と当たりがつきました。暗号っぽい文字列は、勘に頼って総当たりするより、まず種類を見極めて、仮説を立て、復号し、結果を確かめる順で触ると、一気に景色が開けます。

コラム

謎解きで使う「暗号」は、まず換字式・転置式・ステガノグラフィーの3つに分けて眺めると、どこが違ってどこで詰まりやすいのかが一気に見えてきます。筆者の事例として、A1Z26で文字に直し、鏡文字で向きをひっくり返し、その先の場所指定につなぐ三段構成が短時間でうまく回り、参加者の表情が明るくなることがありました。

コラム

ノートの片隅に「8 5 12 12 15」とだけ書いて友人に渡したら、どこまで通じるでしょうか。筆者はそんな小さな実験から、数字で文字や意味を写す方法を整理したくなりました。

コラム

HNDL攻撃(Harvest Now, Decrypt Later)は、今は読めない暗号化データをいま集めて保存し、将来の計算能力であとから解読する攻撃です。社内向けのセキュリティ勉強会で「量子はまだ先でしょ?」という反応を聞いたとき、筆者も最初は同じ感覚でしたが、

コラム

通販サイトでHTTPSのログイン画面を開くときも、VPNで社内につなぐときも、長く残したい個人写真のアーカイブを外付けストレージに保存するときも、私たちは暗号の上で暮らしています。本稿は、量子コンピュータが暗号に与える影響の実像を整理し、どの資産を優先的に保護すべきかを示す地図です。

コラム

イミテーション・ゲーム(2014)を見終えた直後、友人に「本当に彼が一人で全部解いたの?」と聞かれ、筆者は手元のメモに「史実」「脚色」「まだ断定しない」を書き分けながら説明したことがあります。