最新記事
暗号解読の方法一覧|復号との違いと攻撃モデル
紙と鉛筆で短い暗号文の文字を数え、まずはEやTらしい文字に印を付けていくと、暗号を「読む」感覚がふっと立ち上がります。ただ、その楽しさの先には、鍵を知って元に戻す復号(decryption)と、鍵に触れずに平文や鍵を引き出そうとする暗号解読(cryptanalysis)は別物だ、
既知平文攻撃とは?COA/CPA/CCAの違いも整理
イミテーション・ゲームで繰り返し話題になる“お決まりの挨拶”を思い出すと、既知平文攻撃の勘どころがすっと入ります。たとえば読者自身がシーザー暗号の1文字だけ「この平文がこの暗号文に化けた」と知れば、1分もかからず全体のずらし幅に手が届くはずです。
シーザー暗号の解き方|総当たりと頻度分析で解読
謎解きイベントの会場で、紙片にKHOORとだけ書かれていたことがあります。筆者はその場で A から Z の円環を指でなぞり、3つ戻してHELLOを取り戻しました。シーザー暗号はこうして手で追えるくらい素朴な暗号ですが、解き方の筋道を知っているかどうかで、見える景色が変わります。
ヴィジュネル暗号の解読|カシスキー・テスト入門
ノートと蛍光ペンだけで暗号文の反復列を追っていると、ただの文字の森だったものが、距離の公約数を拾った瞬間に急に筋道を持ちはじめます。筆者にとってヴィジュネル暗号は、その「鍵長が見える瞬間」がいちばん面白い古典暗号です。
暗号解読ツールおすすめ5選|無料オンラインと選び方
謎解きイベントの帰り道、ふと見つけたSGVsbG8gV29ybGQ=という文字列をスマホで試したら、数分で「これはBase64らしい」と当たりがつきました。暗号っぽい文字列は、勘に頼って総当たりするより、まず種類を見極めて、仮説を立て、復号し、結果を確かめる順で触ると、一気に景色が開けます。
謎解きの暗号一覧と選び方|ゲームや宝探し
謎解きで使う「暗号」は、まず換字式・転置式・ステガノグラフィーの3つに分けて眺めると、どこが違ってどこで詰まりやすいのかが一気に見えてきます。筆者の事例として、A1Z26で文字に直し、鏡文字で向きをひっくり返し、その先の場所指定につなぐ三段構成が短時間でうまく回り、参加者の表情が明るくなることがありました。
数字暗号の作り方と解き方|4方式を体験比較
ノートの片隅に「8 5 12 12 15」とだけ書いて友人に渡したら、どこまで通じるでしょうか。筆者はそんな小さな実験から、数字で文字や意味を写す方法を整理したくなりました。
耐量子暗号(PQC)とは|NIST標準とTLS移行
耐量子暗号への移行は、暗号を全部入れ替える話ではありません。量子計算の直撃を受ける中心はRSAやECCのような公開鍵暗号で、AES や SHA-2/3 は影響の受け方が異なるため、まず置き換えるべき場所を見極めることが出発点になります。
量子鍵配送(QKD)とは?BB84の仕組みと限界
量子鍵配送(QKD)は、メッセージ本文そのものを量子で送る技術ではなく、暗号鍵だけを量子チャネルと認証済み古典チャネルの組み合わせで共有する仕組みです。本文は従来の暗号で送り、鍵だけを量子で“作る”と捉えると、全体像がぐっと見えます。
格子暗号とは?LWEとML-KEM/ML-DSAの核心
ブラウザでTLS 1.3の接続を開く場面を、薄い封筒で済んでいた書類にもう一冊の契約書を同封する感覚で眺めると、格子暗号への移行がぐっと具体的になります。古典的なX25519にML-KEM-768を重ねるハイブリッド鍵共有では、最初の握手メッセージがひと回り大きくなりますが、
HNDL攻撃とは?今盗んで後で解読する脅威と備え
HNDL攻撃(Harvest Now, Decrypt Later)は、今は読めない暗号化データをいま集めて保存し、将来の計算能力であとから解読する攻撃です。社内向けのセキュリティ勉強会で「量子はまだ先でしょ?」という反応を聞いたとき、筆者も最初は同じ感覚でしたが、
量子時代の暗号の未来|RSAとPQCの地図
通販サイトでHTTPSのログイン画面を開くときも、VPNで社内につなぐときも、長く残したい個人写真のアーカイブを外付けストレージに保存するときも、私たちは暗号の上で暮らしています。本稿は、量子コンピュータが暗号に与える影響の実像を整理し、どの資産を優先的に保護すべきかを示す地図です。