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コラム

謎解きイベントの帰り道、ふと見つけたSGVsbG8gV29ybGQ=という文字列をスマホで試したら、数分で「これはBase64らしい」と当たりがつきました。暗号っぽい文字列は、勘に頼って総当たりするより、まず種類を見極めて、仮説を立て、復号し、結果を確かめる順で触ると、一気に景色が開けます。

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謎解きで使う「暗号」は、まず換字式・転置式・ステガノグラフィーの3つに分けて眺めると、どこが違ってどこで詰まりやすいのかが一気に見えてきます。筆者の事例として、A1Z26で文字に直し、鏡文字で向きをひっくり返し、その先の場所指定につなぐ三段構成が短時間でうまく回り、参加者の表情が明るくなることがありました。

コラム

ノートの片隅に「8 5 12 12 15」とだけ書いて友人に渡したら、どこまで通じるでしょうか。筆者はそんな小さな実験から、数字で文字や意味を写す方法を整理したくなりました。

現代暗号

耐量子暗号への移行は、暗号を全部入れ替える話ではありません。量子計算の直撃を受ける中心はRSAやECCのような公開鍵暗号で、AES や SHA-2/3 は影響の受け方が異なるため、まず置き換えるべき場所を見極めることが出発点になります。

現代暗号

量子鍵配送(QKD)は、メッセージ本文そのものを量子で送る技術ではなく、暗号鍵だけを量子チャネルと認証済み古典チャネルの組み合わせで共有する仕組みです。本文は従来の暗号で送り、鍵だけを量子で“作る”と捉えると、全体像がぐっと見えます。

現代暗号

ブラウザでTLS 1.3の接続を開く場面を、薄い封筒で済んでいた書類にもう一冊の契約書を同封する感覚で眺めると、格子暗号への移行がぐっと具体的になります。古典的なX25519にML-KEM-768を重ねるハイブリッド鍵共有では、最初の握手メッセージがひと回り大きくなりますが、

コラム

HNDL攻撃(Harvest Now, Decrypt Later)は、今は読めない暗号化データをいま集めて保存し、将来の計算能力であとから解読する攻撃です。社内向けのセキュリティ勉強会で「量子はまだ先でしょ?」という反応を聞いたとき、筆者も最初は同じ感覚でしたが、

コラム

通販サイトでHTTPSのログイン画面を開くときも、VPNで社内につなぐときも、長く残したい個人写真のアーカイブを外付けストレージに保存するときも、私たちは暗号の上で暮らしています。本稿は、量子コンピュータが暗号に与える影響の実像を整理し、どの資産を優先的に保護すべきかを示す地図です。

古典暗号

シーザー暗号は、文字を一定数だけずらして置き換える単一換字式暗号の古典例です。紙と鉛筆でアルファベットを円に描き、3文字ぶんずらしてHELLOを追いかけてみると、この暗号が「難しそう」に見えて、実は手でちゃんと作れる仕組みだとすぐ腑に落ちます。

現代暗号

暗号の話は抽象的に見えますが、筆者はまず小さな半素数 \(p=61, q=53\) でRSAの鍵生成から暗号化・復号までを手で追ってみるところから入るのがいちばん腑に落ちると感じています。

古典暗号

机の上に紙とペンを置いて、まずは短い単語をひとつ暗号化してみてください。ヴィジュネル暗号は、鍵語に合わせて複数のシーザー暗号を切り替える多表式換字式暗号で、そこに古典暗号としての新しさがありました。

古典暗号

暗号は1つの方式で全部を片づける世界ではなく、共通鍵暗号・公開鍵暗号・ハッシュ関数が役割を分担して、はじめて安全な通信や保存を成立させます。HTTPSのサイトを開いた瞬間も、数百ミリ秒のあいだに鍵交換、証明書検証、共通鍵の合意、